モノと情報を整理して、一体管理する方法 家庭でも実践できる「持ち物のデータベース化」
10年ほど前からミニマリストというライフスタイルが流行しました。
現在は当時ほどの流行はありませんが、ミニマリストの暮らしやシンプルな暮らし、丁寧な暮らしといったライフスタイルに憧れる人たちはまだまだいます。
こうしたミニマリストやシンプルライフは、物や情報が溢れすぎて個人のレベルでも制御できなくなった現代社会へのアンチテーゼを表しているのかもしれません。
情報を管理することで、モノを管理できる
私自身も、2022年から沖縄と大阪の2拠点で生活するようになり、自分の持っているものがどこにあるのかわからなくなることが増えてきました。大阪から沖縄の実家に持って行ったものを大阪に持って帰り忘れたり、逆に沖縄で買ったものを大阪で買ったものと勘違いすることもよくあります。どの場所にどういうものを置いていたかがわからなくなるんですね。
情報に関しては、私自身が全ての情報をクラウド上で管理しているため、大阪や沖縄などの場所に関係なく、いつでも情報にアクセスできます。
通常、企業ではモノと情報を一緒に管理しています。例えば、経理部ではパソコンを購入すると、その時の購入金額を把握し、会社の資産として帳簿に記録します。毎年の決算では、減価償却の計算処理を行っています。パソコン1台を廃棄すると、会社の資産も同時に消えてなくなります。
このように、企業ではモノと情報がセットで管理されていて、株主や経営者が常に「情報として実態を把握できる」仕組みが作られているのです。
ですから、私生活においてもモノを情報として記録し、持っておくと、いつでもどこでも自分自身の「資産」を管理することができるようになり、便利ではないかと考えました。
ミニマリストを少し真似てみる
ところで、ミニマリストという人たちは物を持つことを嫌います。代わりに、スマートフォンのように1つの商品に複数の機能が付いているものを好みます。なぜなら、1つの商品に複数の機能があれば、持ち物を減らすことができるからです。
例えば、ナイフやハサミ、爪切りなどの機能が一つにまとまったばさみのようなものを好んで使うのです。最近では、スマートフォンケースにポケットをつけて、健康保険証や免許証をセットにして持ち歩いている人もいます。
さすがにミニマリストを目指すと、たくさんのものを減らしていく必要がありますが、その分、生活の不便さや自分の行動様式の変更に直面することになり、ストレスがかかることもあります。
自分の親しんだ方法を守りつつも、持ち物を減らしていく方法を考える必要があります。
持ち物のデータベース化
そこで、私はこのお正月に自分の持ち物をデータベースとして管理することを始めてみました。まず最初にデータベースに登録するのは衣類です。
データベースの構築には、Notionというアプリケーションを使用します。このアプリは個人でデータベースを作成し、管理することができる便利なアプリです。ここでは、自分が所有している服の情報(購入日、購入時の価格など)を管理し、自分の所有物として全ての情報を保持することに挑戦してみようと思います。
ただし、全ての持ち物を丸ごとデータベース化しようとすると、膨大な量の入力が必要になるため、とてもやりきれません。ですから、すでにいらなくなったものや処分していいものは、事前に排除しておいた方がいいですね。
ことしはお正月休みが1月8日までありました。そこで実家にある沖縄県の実家にある自分の洋服を整理しました。
長い間着ていない服や、もう着ることができなくなった服、破れてしまったシャツなど、どういうわけかこの中にそのまま放置されているものを全て取り出して、ゴミ袋に入れて捨てました。2杯分のいらない服が出てきました。ビフォーアフターの写真をあげておきます。これだけ衣類の量が減れば、データベースに登録するのにはそれほど時間がかかりません。
Notionを使って自分の持ち物を管理する方法は後日 記事にしたいと思います。
会社は法律上、自分の持っている資産を帳簿に記録する必要があります。しかし、個人にはそのような法律はありません。とはいえ、個人が自分で購入した商品や持っているものについて、自分で情報さえコントロールできなくなると、タンスの中やクローゼットの中、棚の中などにいらないものが保存されてしまい、次第に家の中が散らかってしまうという状態になります。だから、情報として資産を記録していくことがとても重要ではないかと考えています。
大事なことは、掃除が完了して整理整頓が終了した状態を維持することです。このやり方があなたの暮らしや仕事の役に立つと幸いです。